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アメリカの不動産の最新事情「高くて少ない」

買いたいけれど物件がない。リストに上がっても予算より大幅に高い。いま、アメリカの都市で住宅の購入や投資を考えている人の共通した声です。

住宅市場は強いのか。ベンチマークになっているケース・シラー20都市圏住宅価格指数などをみると、確かに上昇基調にあります。一方で、7月に発表された新築一戸建て住宅と中古住宅の販売は低調でした。強いけれど、販売が伸びていないと言えます。

背景には住宅の不足があげられます。住宅情報のZillowによりますと、全米で6月に売り出された住宅件数は前年同月比で6.5%減少しました。特に大都市圏の住宅が不足、上位20都市のうち19都市で在庫が減りました。また、はじめて住宅を購入する世帯向けや若い世帯向けの比較的低価格の住宅が不足しています。

もう1つの背景は、ローン残高が住宅価格を上回る世帯がまだ少なくないことです。一般に「アンダーウォーター」と呼ばれるのですが、2006〜2007年の住宅バブルのピークに住宅を購入した人がまだ苦しんでいるとうことです。

さらに、住宅をつくる人、もしくは建設業者の人材不足で作業のスピードが通常の状態より大幅に遅いことも在庫不足の背景の1つです。

需給のバランスがとれていないのが、いまのアメリカの住宅市場といえます。CNBCによりますと、テキサス州ダラス市の住宅価格は前年比で12.5%上昇しましたが、在庫は12.5%減少しました。

FRBが早ければ9月にも政策金利を引き上げる可能性があります。利上げの場合は、米10年債、30年債の利回りが上昇、住宅ローン金利も連動して上昇することが予想されます。金利上昇と在庫不足、アメリカの不動産市場は転換点を迎えているのかしれません。