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米住宅、秋に弱含む

全米リアルター協会が29日発表した9月の中古住宅仮契約指数は2.3%低下した。今年2番目に弱い統計で、予想(1.0%の上昇)を下回った。

米国で不動産を売買する場合、本契約の前に公平取引を目的にエスクローという第三者が関与した査定、検査が行われる。現金売買の場合は約30日、ローン利用の場合は60日程度かかる。問題がなければ、本契約が結ばれる。仮契約は先行指数にあたる。また、米国では、新築物件の建設許可に時間がかかることなどが影響し、中古住宅を改装して売るケースがほとんど。住宅取引の約90%を中古住宅が占める。

最新の住宅ローンの申請件数も弱く、秋に入り、米国の不動産市場が曲がり角に来ている可能性がある。

 

引き続き堅調にみえる米住宅

10月27日に発表されたS&P/ケースシラーの8月の20都市住宅価格指数は、前年比で5.1%上昇、予想と一致した。季節調整済みの前月比0.1%上昇、これも予想と一致。

ロサンゼルス北部のシャーマン・オークやエンシノといった住宅街を週末に訪れたが、「オープンハウス」だらけだった。売り急ぐ、できだけ早く売りたいセラー、エージェントによる積極的なマーケティング。アメリカでは、10月末のハロウィーンを過ぎるとホリデームードが強くなる。このため、不動産が動かなくなるケースが多い。このため、セラーは値段を下げても年内に売ろうとする意向が働いている。

ケースシラーの統計などをみると、アメリカの不動産市場は堅調にみえるが、よく調べると売却に苦労するオーナーが意外と多い。今週発表された新築一戸建て住宅販売は大幅に減少した。好調が続いたアメリカの不動産市場が曲がり角に来た可能性がある。